旅の季節
光が落ちる場所、影が伸びる時間
光の移ろい
同じ場所でも、季節が変われば全く別の場所に見える。桜の散る音、紅葉の沈黙、夏の白い光、冬の青い影。光の質が変わることで、土地の記憶も変わる。
影を待つ
旅では、光を追いかけるのではなく、影が落ちる場所に身を置く。朝焼けを待つ、夕陽が岩に当たるのを待つ、木の影が地面を横切るのを待つ。光の移ろいは、急げば見逃す。
春の桜は一週間で散る。秋の紅葉は一週間で色を変える。夏の白夜は一週間で暗くなる。冬のオーロラは一晩で姿を消す。季節は、待つ者にだけその本質を明かす。
同じ場所を、違う季節に訪れると、別の旅が始まる。